帯状疱疹と鍼灸

帯状疱疹はチクチクした痛みに続き、体の右左どちらか一方に、赤く小さな水ぶくれを伴う発疹が帯状に現れる病気です。発疹は体のどこからでも現れますが、最も多いのは胸からわき腹と背中にかけてです。 帯状疱疹と水ぼうそうは同じウイルスによって起こります。 水ぼうそうは5歳までに約85%の人が発症して、症状がおさまっても体内の水ぼうそうウイルスはなくなりません。その後、体の中に数十年と長期にわたり潜み、免疫の働きが低下すると体の表面にあらわれてくるのが帯状疱疹です。 三叉神経がある目の近くや、耳から顎にかけて発症したら、視力低下や顔面神経麻痺の可能性もあり要注意です。脳にウイルスが到達した場合は脳炎を引き起こす事もあります。 治療の中心は抗ウイルス薬。その他痛みを抑える鎮痛薬、炎症を和らげる軟膏で治療していきます。

 

鍼灸はその人の持っている免疫力を引き出す力と消炎効果で病院での治療と併せてサポート的な役割が担えます。症状の緩和と早期回復を目標に定期的な鍼灸治療を受けるとよいでしょう。

2022年07月01日